ハンナの憂い

不妊治療中のクリスチャンのブログです。

「諦めないで」の意味

感謝なことに、私には毎週FaceTimeで話してくれる友人がアメリカにおり、不妊治療のことを伝えて祈ってもらっていました。
その彼女が、サプライズで手紙とプレゼントを送ってきてくれました。
コロナの影響で便が減っているから、手紙が届くのには1ヶ月かかるよと言われていましたが、2週間経たずに届きました。

f:id:Hannah1Samuel1:20210613170104j:plain

友人が描いてくれた蘭の花の絵画

 蘭の花には”Fertility”(豊かさ・多産などの意味)という意味が込められているそうです。
日本文化の中だったら、不妊治療中の人にあえてFertilityの意味を込めたものを贈らないかもしれません。腫れ物に触るような感じで、妊娠やこどもについての話題を避ける場合が多いように思います。
しかし、彼女があえて時間と労力を割いて、Fertilityの意味を持つこの絵を描いてくれたのは、それだけ真剣に私の不妊治療のために祈ってくれているからに他ならないと思いました。
絵を見るたびに、不妊治療のため祈ってくれている人がいることを思い出せます。
話題を避けて、現実逃避することで元気付けられることもありますが、しっかり向き合うことを促してもらいながら励まされることもあるのだと感じました。

 

また、彼女は日本語が話せないのですが、一生懸命日本語で「諦めないで」と添えてくれました。

「諦めないで」の意味の受け取り方は様々です。
直接的にとれば、「こどもを諦めないで」とか「諦めないで不妊治療を頑張って」とかになると思います。
でも果たして、込められているのはそんな狭い意味なのでしょうか?
こどものいない人生もありますし、いつかは不妊治療もやめないといけません。
「諦めないで」を狭い意味でだけ捉えると、これからの私の行動が制限されてしまうように思います。


そうやって突き詰めて考えてみると、究極的には「人生を諦めないで」なのかなと思いました。
不妊をきっかけに、他の人を羨んで惨めに思うことが多くなり、自暴自棄になっていました。
毎月リセットするときには、妊娠できなかった自分の体を傷つけたくなる衝動に駆られていました。
でもそんな風に考えるのをやめて、神様が与えてくださっているただ一つの、私だけの人生を、喜びをもって生きてね、ということなのかなと思いました。
心折れそうになるときにも、落ち込むときにも、人生だけは諦めずにいようと思いました。