ハンナの憂い

不妊治療中のクリスチャンのブログです。

小さな命

最後の更新から何ヶ月も経ってしまいました。何のご報告もせずに止めているのは不誠実だと思いつつも、このブログでどんな風にご報告すべきか悩み、ずっと更新できずにいました。私自身、不妊治療中は、自分が望んでいることにも関わらず、不妊治療を通して…

不妊と聖書〜エリサベツ②〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 クリスマス前ということで、前回に引き続きエリサベツのお話です。 天使のお告げ通り、高齢だったにも関わらずエリサベツは身ごもり…

不妊と聖書〜エリサベツ①〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 クリスマスが近づいてきたので、イエス様の母マリヤと同じ頃に出産した人であり、バプテスマのヨハネの母である、不妊の女性エリサ…

芸能人の結婚報道に思ったこと

最近話題のある若い芸能人カップルの結婚に関して、あるメディアがこんな記事を書いていました。 要約すると、芸能人の結婚が30代以降ばかりになってきている中、20代で結婚した2人にはモデルケースとなってもらって、世の中の晩婚化のストッパーになっても…

突然の卒業

前回の更新から1ヶ月以上経ってしまいました。なんと実はこの1ヶ月の間に、生まれて初めて妊娠を確認し、不妊治療のクリニックを卒業致しました!こんなご報告をする日が来ることは夢にも思っていなかった(正確には、治療が長引く度に夢が遠のいていった)…

しばらくサボります

またリセットが来てしまいました。リセットが来ても、もはや何も感じなくなりました。涙が出なかったのはもちろん、ガッカリさえしませんでした。来るべきものが来たな、くらいの感じで。8ヶ月間クリニックに通い、その前にも2年半の不妊の結婚生活があって…

不妊に生まれついたのは

「先生。彼が盲目に生まれついたのは、だれが罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神のわざがこの人に現れるためです。」ヨハネの福音書9章2〜3節 ある日、な…

積み重ねられないもどかしさ

この経験したことのない もどかしさはなんなんでしょう。 どんな経験も投資も、大体のことは積み重ねだったように感じます。仕事にしても、勉強にしても、習い事にしても。失敗しちゃったな、素質ないな、と思っても、経験したり努力したりしたことはスキル…

二度目の人工授精

今日、2度目の人工授精をしにクリニックに行ってきました。人工授精は受付が17時までと普通の診察よりも早く、平日には行きにくいため、先月も今月もちょうど土曜日にあたってくれたことは、神様のご配慮に感謝です。ただやっぱり、土曜日は混んでいます。私…

人工授精 2周期目突入

人工授精に初めて挑んだ先月でしたが、実を結ぶことはありませんでした。生理予定日から1日ほど遅れたので淡〜い期待を持っていましたが、その期待は淡いまま、無惨にも砕け散りました。逆に1日遅れで済んでよかったかもしれません。5〜6日遅れていたら確実…

喜ぶ者と共に喜べない人

「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」ローマ12章15節 非常にシンプルで、これ以上ないくらいに具体的で分かりやすい教えです。しかし、実行するのは非常に難しい言葉です。 私にとっては、泣く者と共に泣くことはできても、喜ぶ者と共に喜ぶこと…

声をあげる意味

出る杭は打たれる。"わきまえない女”は叩かれる。でも、いつの時代も社会を動かす原動力になってきたのは、有名無名問わず、声をあげ続けた人たちだったのではないでしょうか。 声をあげるとき、必ずその意見にはアンチも出てきて、目立つようになればなるほ…

8%にかける意味

今周期は初めての人工授精にチャレンジということで、排卵日の直前にあたる今日、初めて処置をしてもらいに行ってきました。 流れとしては①診察(排卵しそうかどうかを確認)→ ②念のため排卵誘発の注射 → ③ 人工授精 → ④会計 という形でした。お盆時期の土曜…

営業トークから見えた価値観

毎週注文した商品を届けてくれる生協のお兄さんが、今日は共済のチラシを持ってやってきました。 ちょうど共済か保険に入ったほうがいいかなと考えているところだったのと、いつも一生懸命なお兄さんなので、共済の営業の話も聞いてみようかなと思って聞いて…

人工授精はじめました

またリセットが来てしまい、今周期は人工授精にチャレンジすることにしました。私たち夫婦の場合には精子数などに問題があるわけではないので、あまり人工授精の効果に期待はできないのですが、ずるずるとタイミング療法を続けるのに疑問もあったので、トラ…

不妊と聖書〜サラ④〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 サラの不妊としての物語の最後、創世記21章です。神様は約束された通りの時期に、サラに男の子イサクを与えられました。アブラハム…

不妊と聖書〜サラ③〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 サラの物語のクライマックス、創世記17章〜18章です。 創世記17章で、アブラハムが99歳、サラが約90歳になった時、神様がアブラハム…

不妊と聖書〜サラ②〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 アブラハムの妻サラのお話の続きです。創世記16章の展開は昼ドラ並みにドロドロしています。 サラの提案を受けたアブラハムは女奴隷…

不妊と聖書〜サラ①〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 聖書で最初に登場する不妊の女性は、アブラハムの妻であり創世記11章から名前が出てくる「サラ」です。 サラは非常に容姿の美しい女…

不妊治療の保険適用

2022年4月から体外受精などこれまで保険適用対象外だった不妊治療の一部において、保険が適用されることになるということ、当事者としては大変ありがたいことです。 ただ、見るべきではないと思いつつ、ネット上での賛否両論の声を見ていると、辛くなります…

クリニックで思うこと

またリセットしてしまいましたので、クリニックに行ってきました。クリニックではプライバシーへの配慮の関係で、診察券番号で呼ばれます。配慮が行き届いているなあと思うと同時に、囚人にでもなったような気分でもあります。「見知らぬ人にさえ知られたく…

ズッ友〜不妊の夫婦の関係性〜

どこで読んだ記事か、誰に言われた言葉か覚えていないのですが、歳を重ねるごとに夫婦の関係性は変わってくるものだと聞いたことがあります。 ステレオタイプで言うならば、例えば下記のような感じでしょうか。①最初は恋愛関係にあるカップル ②こどもができ…

デヴィ夫人「不妊の1番の原因は堕胎」発言

しばらく前のことなので、すでに多くの方がご指摘・ご批判されている中ではありますが、不妊の当事者からも声を上げたいと思います。 このような誤解をしている方がおられること自体ショックでしたし、こんな発言がメディアで放送され拡散されてしまったとい…

不妊と聖書〜ハンナ③〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 1サムエル記1章のハンナの話の続きです。これで最後です。 ③エリの無理解と励まし 祭司(聖職者)のエリがハンナの祈りの様子を見…

不妊と聖書〜ハンナ②〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 前回の1サムエル記1章のハンナのお話の続きです。 ②ハンナの祈り ハンナは不妊という現実と、周囲からのいじめや無理解に心を痛め…

不妊と聖書〜ハンナ①〜

※私は体系的に神学を学んだわけではないので、釈義や解説ではなく、あくまで一個人の黙想と捉えていただければと思います。 聖書にはたくさん不妊の女性が登場するので、彼女たちの生き方から色々と学んでいきたいと思います。今日は初回として、ブログタイ…

「諦めないで」の意味

感謝なことに、私には毎週FaceTimeで話してくれる友人がアメリカにおり、不妊治療のことを伝えて祈ってもらっていました。その彼女が、サプライズで手紙とプレゼントを送ってきてくれました。コロナの影響で便が減っているから、手紙が届くのには1ヶ月かか…

励まされた言葉③〜Infertility Journey〜

アメリカを拠点に、キリスト教信仰に基づいて不妊の夫婦のサポートをしている団体Sarah's LaughterのPodcastを聞いていて、印象に残った言葉です。 "Infertility is about so much more than having a baby.God will do so many things in your life story t…

カールじいさんの空飛ぶ家

※若干のネタバレを含みますが、ご了承ください。 ピクサーの映画はハズレがなく素晴らしいなあと思うのですが、その中でも個人的に最高傑作だと思うのが「カールじいさんの空飛ぶ家」です。 学生の頃に最初に観た時から号泣していましたが、不妊である今の私…

「嫌われる勇気」~人生は他者との競争ではない

夫に薦められ、数年前から巷で話題のベストセラー「嫌われる勇気」を読みました。 夫からは、君が嫌いなタイプの本かもしれないけど・・・と言われていましたが(夫は私をどんな奴と思っているのか??笑)、特にそんなことはありませんでした。 哲人と青年…