ハンナの憂い

不妊治療中のクリスチャンのブログです。

喜ぶ者と共に喜べない人

「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」ローマ12章15節

非常にシンプルで、これ以上ないくらいに具体的で分かりやすい教えです。
しかし、実行するのは非常に難しい言葉です。


私にとっては、泣く者と共に泣くことはできても、喜ぶ者と共に喜ぶことはとても難しいです。
自己中な偽善者で、他人の幸せを自分の幸せとして受け取ることが難しい者です。
不妊と向き合う中で、そのことを痛いほど思い知らされてきました。

 

でも、ふと気づかされました。
聖書の中に登場した人々は、私のように「喜ぶ者と共に喜べなかった人」ばかりではないか、と。

例を挙げていくと、

・弟アベルの捧げ物が神様に褒められたことを、快く思わなかった兄カイン
ダビデの成功を妬んだサウル王
・ニネベの町が改心し、裁かれずに済んだことに怒りを抱いたヨナ
・弟の帰還を喜べなかった放蕩息子の兄
・・・などなど。

 

神様はこのことが人間にとってどれほど難しいことか、ちゃんとご存知なのだと思います。
やればできる!ということだから命じられているのではなく、難しいことだからこそ諭されているのだなと思わされます。

 

それならば、私が喜ぶときに1人でも一緒に喜んでくれる人がいるなら、私が泣く時に1人でも一緒に泣いてくれる人がいるのなら、 それはどれほど貴重なことかと思います。
不妊のこと一つとっても、一緒に心を痛めて、一緒に泣いてくださった方々のことを思う時、自分がいかに恵まれているかを痛感します。

 

「喜ぶ者と共に喜べない者」に過ぎない私ですが、いつか他人の幸せを自分の幸せにできる人となれるように、一歩一歩変えられていきたいと思います。