ハンナの憂い

不妊治療中のクリスチャンのブログです。

人工授精 2周期目突入

人工授精に初めて挑んだ先月でしたが、実を結ぶことはありませんでした。
生理予定日から1日ほど遅れたので淡〜い期待を持っていましたが、その期待は淡いまま、無惨にも砕け散りました。
逆に1日遅れで済んでよかったかもしれません。
5〜6日遅れていたら確実に、屋上から地面へ突き落とされるような感覚になっていたと思います。

 

そんなわけで、今週から人工授精2周期目に入りました。
今日クリニックで薬などをもらってきましたが、先生方と話していても1ミリも期待していない自分がいました。

「今月も排卵誘発剤出しますから、明後日から飲んでくださいね」
(私の場合、排卵に異常があるわけではないんだから、これ飲んでもなあ・・・)

「こちらのサプリ、飲み続けててくださいね。そしたら数値が改善して、妊娠しやすくなるかもしれませんからね。」
(ニンシン・・・?あ、そっか、私、妊娠するためにここに来ていたんだった。)

クリニックにいる間は、色々考えてしまうと感情がセーブできなくなってしまいそうなので、なるべく思考停止したり、先生との受け答えだけに集中したりしていたのですが、考えなさすぎてロボットのようになっていたのだと気づきました。
そんな風にして、いつの間にか半年以上の月日が経っていました。

 

半年前もいた。先月もいた。そして来月もまだいるんだろう。
なんだか急に悔しくなって、クリニックを出る頃には涙が溢れそうになっていました。
誰が悪いわけでも、誰かを責めたいわけでもありません。
先生方はベストを尽くして親切に接してくださって、とても居心地がいい空間を作ってくださっています。
強いていえば、理由もわからないままいつまでも卒業できずに、思考停止しながら通い続けている自分に、虚しさともどかしさを感じました。

 

ここでふと、頭に浮かんだ聖書の一節がありました。

「しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
ルカの福音書22章32節(イエス様がペテロの裏切りを預言して語られた言葉)

 

今は落ち込んでもいいんだ、今は泣いてもいいんだ、神様に文句言ってもいいんだ、
エス様はそれでも私の信仰がなくならないように、祈ってくれているんだ。
いつか立ち直った時には、この経験を通しても、誰かを励ますことができるんだ。

 

本当は信仰と希望に溢れて、不妊治療しながらも神様を賛美して感謝して歩めたら、どんなによかったかと思います。
そんな理想とはかけ離れた、信仰も希望もない、低空飛行な状態で2周期目に入りますが、それさえも受け入れられていることのめぐみを感じます。