ハンナの憂い

不妊治療中のクリスチャンのブログです。

8%にかける意味

今周期は初めての人工授精にチャレンジということで、排卵日の直前にあたる今日、初めて処置をしてもらいに行ってきました。

流れとしては①診察(排卵しそうかどうかを確認)→ ②念のため排卵誘発の注射 → ③ 人工授精 → ④会計 という形でした。
お盆時期の土曜日ということで、とにかく混んでいました。密。
そんなわけで①〜④の過程で30分ずつくらい待ち、全体で2時間以上かかりました。

自分の無知のために、②の排卵誘発の注射の時にちょっと驚いたのが、「肩とお尻、どっちがいいですか?」と聞かれたことです。
「え、お尻という選択肢があるのですか?」と、思わず聞き返してしまいました。
注射と聞いて勝手に腕だと思い込んでいたのですが、筋肉注射の場合にはお尻ということも多くあるようですね。(クリニックによってはお尻への注射がデフォルトというところもあるようです。)
選択肢を与えられると迷ってしまうもので、
(うーん、不妊専門のクリニックなのでお尻を見せることにも慣れてはいるけれど、あえてお尻にしなくてもいいかなあ、うーん・・・。)
としばらく悩んでから、結局、肩にしてもらいました。笑
待たせてしまったので焦ってシャツを脱いだら、「ブチッ」と音がして服の縫い目がちょっと破れてしまいました。
しかも「肩」と言っても腕の上の方のことで、脱がなくても腕まくりすればよかったんですよね。(アホすぎる・・・。)
筋肉注射なので、ワクチン接種と同じような感覚で、結構痛かったです。


人工授精は普通の診察と同じような感じで行われ、これもかなり痛かったです。
普通の排卵確認の診察でも、たまにめっちゃ痛いタイミングがあるんですが、それと同じくらいの感じでした。

費用としては今日だけでトータル約3万円の出費でした。
私が学生時代に暮らしていたアパートの家賃と同じくらいです。なかなか辛い金額です。

 

人工授精での妊娠率は8%(自然妊娠より8%高い)と言われています。
たった8%のためにここまでの時間とお金を費やし、痛みを伴ってまで実施するのは無駄だと思う人もいるかもしれません。
でもそれをいうなら、夫婦生活を持っていても1年間妊娠しない人=不妊の人は、10%程度しかいないわけです。
さらに言えば、日本のクリスチャン人口は1%未満です。

%で見てしまうと、10%以下のことはまず自分には関係ないこと、起こり得ないことと思ってしまいます。

しかし現に10%以下の事柄が色々と自分の身に当てはまっているのだから、ゼロでないのなら無視すべきではない、と個人的には考えています。

 

いま自分が不妊であり、クリスチャンであることと同じように、8%の確率であっても起こる時には起こる。
人工授精というツールを用いることが神様の御心なのであれば、それは起こる。
そうでないのなら、また別の道を受け入れていけばいいと、そう言い聞かせています。