ハンナの憂い

不妊治療中のクリスチャンのブログです。

不妊治療の保険適用

2022年4月から体外受精などこれまで保険適用対象外だった不妊治療の一部において、保険が適用されることになるということ、当事者としては大変ありがたいことです。

 

ただ、見るべきではないと思いつつ、ネット上での賛否両論の声を見ていると、辛くなります。

不妊治療は自分のお金だけでやるべきだとか、自然に授かれないなら諦めるべきだとか、不妊治療が保険適用になったら高額な医療を際限なく受けることを促してしまうのではとか。

高額な医療は保険適用にすべきでないというのは、たまたま自分がそれを必要としたことがなかったからそう思うのではないでしょうか。

「自然」ってどこまでを指すのでしょうか。病気になっても治療しないことが自然でしょうか。

保険適用になったところで、1回に何万円も何十万円もかかることには変わらず、毎日注射を打ったり仕事を休んだりしなければならない負担もあるのに、際限なく受けようと思うでしょうか。

 

当事者でなければ、なんだって言えます。
顔の見えない人に対してなら、なんだって言えます。

保険適用が議論されるようになったことは望ましい風潮だと思うのですが、社会の中で不妊についての理解が深まって、不妊の方々が経済的にも精神的にも生きやすい世の中になるまでには、まだまだ時間がかかりそうだと感じてしまいます。